「外で食べるって、やっぱり気持ちいい」ハワイの気候にぴったりの制度がついに恒久化
私がハワイで生活している中で、「一年中心地よい気候で過ごせるって、本当に贅沢だな」と感じる瞬間のひとつが、屋外での食事です。青空の下、心地よい風を感じながらランチを取ると、それだけで気分が上がりますよね。そんなハワイにぴったりな屋外ダイニング制度が、ついに正式な法律として恒久化されました。
コロナ禍で始まった「屋外ダイニングの試験運用」が、思いがけず市民にも観光客にも大好評だったこの制度。今後はホノルル市内の飲食店が、歩道やパークレット(駐車スペースを使った小さな公共スペース)を使って、安心で開放感のある食事空間を提供できるようになります。
ただ、室内スペースが狭くいため、屋内に詰め込み切れないお客を、屋外座席に座らせ、屋外への配慮やサービスが行き届いていないレストランも散見されるので店選びと予約の際には屋内・屋外を明確にしておくことが大切かと思います。
屋外ダイニングが正式に常設化へ
2025年4月、ホノルル市長リック・ブランジアーディ氏が「ビル第1号(Bill 1)」に署名し、屋外ダイニングサービスプログラムを恒久的な施策として法律化しました。
このプログラムはもともと2022年に開始された試験的な制度で、これまでに15店舗が許可を取得し、歩道やパークレットを使って座席を拡張してきました。今回の新法により、制度が永続化された上、許可の事業譲渡も可能になり、手続きの簡素化も実現しました。
飲食業界と地域経済への好影響
ハワイ・レストラン協会(HRA)のCEO、シェリル・マツオカ氏はこの新法の意義について、「屋外席を増やせることで売上が上がる。売上が増えれば、スタッフも増やせるし、地元の農家からの仕入れも増える」と語っています。
さらに彼女は、室内での食事に不安を感じる人々にとっても、屋外席があることは大きな安心材料になると指摘。コロナやインフルエンザ、肺炎などの感染症に敏感な人にも、開放的な選択肢を提供できるという点で、公共の健康面でもプラスに働きそうです。
試験プログラムに参加していた店舗には、チャイナタウンの「Fête」、ワイキキの「Shorefyre」や「Il Gelato」など、観光客にも人気のスポットが含まれています。
利用には一定の条件も
すべての店舗が参加できるわけではありません。対象となるのは、歩行者や車椅子の通行を妨げない十分な広さの歩道がある場所に位置する店舗のみ。とはいえ、対象条件を満たす店舗の間では、今後さらに参加希望が増えることが予想されます。
市長は声明で「この新しい法律により、ホノルルのダイニング文化がより活気あるものになる」とし、市議会に感謝の意を表しています。
まとめ:ホノルルがさらに魅力的な食の街へ
屋外ダイニングの恒久化は、単なる飲食スペースの拡張にとどまらず、地域経済や雇用、観光、そして公共衛生にまでポジティブな波及効果をもたらす取り組みです。ハワイという恵まれた気候の中で、こうした制度が根付くのは自然な流れと言えるでしょう。
今後、ホノルルのレストラン文化がさらに発展し、地元の人も観光客もより豊かな食体験を楽しめることを、私も楽しみにしています。
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