アラスカ航空が国内路線縮小へ、ホノルル発の国際線拡大も視野に

ハワイ経由での国際展開に注目

私は以前からホノルル空港を利用するたびに、アラスカ航空の存在感が少しずつ大きくなっていると感じていました。今回の発表で、その理由が少し見えてきました。2024年にハワイアン航空を買収したアラスカ航空が、今後ホノルルをアジア方面へのハブとして本格的に活用していくというニュースは、私たちハワイ在住者にとっても、そしてインバウンド観光が再び盛り上がりを見せている今、非常に興味深い動きです。




サンフランシスコ・ロサンゼルス発の一部路線を削減

アラスカ航空は、今年8月にいくつかの国内主要路線を廃止すると発表しました。具体的には、以下の4つのルートが対象です:

  • サンフランシスコ国際空港(SFO)~ シカゴ・オヘア国際空港(ORD)
  • サンフランシスコ国際空港(SFO)~ ワシントンD.C.ダレス国際空港(IAD)
  • ロサンゼルス国際空港(LAX)~ ワシントンD.C.ダレス国際空港(IAD)
  • ロサンゼルス国際空港(LAX)~リンデン・ピンドリング国際空港 (ナッソー、バハマ)(NAS)


これらの路線は需要減が主な要因とされており、特にダレス空港関連は「経済の不確実性や政府関連出張の減少」が背景にあるとのことです。サンフランシスコ国際空港(SFO)~ シカゴ・オヘア国際空港(ORD)便については他社の方が便数が多く、競争力に欠けるという理由も挙げられました。

ホノルルがアラスカ航空の第二ハブに

一方で、注目すべきはハワイアン航空の機材(ボーイング787ドリームライナー)を活用した国際展開です。すでにホノルル~東京・成田、ソウル・仁川への便にハワイアンブランド機材が使用されており、今後はアラスカ航空ブランドでシアトル発の国際線も開始される予定です。

ホノルルは、アラスカ航空にとってシアトルに次ぐ「第二の拠点」となる計画が進んでおり、空港でのターミナル統合なども進行中。これにより、観光やビジネスの国際移動がさらに便利になる可能性があります。

ドリームライナー活用で路線を柔軟に調整

現在、ホノルルからJFK(ニューヨーク)やLAXへはボーイング787-9が就航していますが、8月20日からはシアトル~ホノルル線にも投入予定とのこと。機材の大型化は、旅客需要の回復や増加を見越した動きと見られます。


アラスカ航空は「フリートの拡大に応じて、どの機材をどの路線に使うか常に再評価している」と述べており、今後のハワイ発着国際線の拡大にさらなる期待がかかります。

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