ハワイ発の老舗が全米ネットワークへ
ホノルルにルーツを持つE.A. Buck Financial Servicesが、全米展開を加速させています。今回、カリフォルニア州とコロラド州の2社を新たに買収し、これで6州・14拠点の体制に。ローカル企業が着実にステップアップしていく姿は、ハワイのビジネス界にとって大きな励みとなるでしょう。
今回の買収概要
E.A. Buckは2025年4月、以下の2社を買収しました:
- Arola Associates(カリフォルニア州プレザントン)
- Pennica Financial Group(コロラド州コロラドスプリングス)
買収額は非公開ですが、両社の統合により**1億5,000万ドルの運用資産(AUM)**が新たに加わったとしています。
企業拡大の背景と戦略
E.A. Buckは1980年にエド・バック氏がホノルルで創業。退職金プラン、投資運用、保険、税務戦略といった包括的なファイナンシャル・プランニングを提供しています。
最近の拡大戦略の流れ:
- 2023年:ワシントン州ベルビューに新オフィスを開設
- 2024年:ニューメキシコ州のOxford Wealth Advisorsを買収
- 2025年:今回の2社買収により拠点を14に拡大(6州)
買収後の運営とサービス
買収した2社について、E.A. Buckは以下の対応を発表:
- 既存のスタッフは全員継続雇用
- 各オフィスに新たにプライベート・ウェルス・マネージャー1名ずつを採用
- E.A. Buck独自のマーケティング、業務支援、クライアントサービスの仕組みを導入
- 全国80人以上のスタッフネットワークや独自のプランニングツール、税務戦略を利用可能に
顧客はこれまで通り地元アドバイザーとの関係を維持しつつ、より高度なサービスを受けられるようになります。
CEOコメント:拡大しても「教育重視の姿勢」は変わらず
CEOのケイティ・バック氏はこう語っています:
「創業以来、大切にしてきた価値観に基づいて全米に広がってきました。Arola AssociatesとPennica Financial Groupを家族に迎えることで、私たちの“教育を重視した個別対応”をさらに多くのお客様に届けられるようになります。」
まとめ:ローカルから全国へ──ハワイ発の成長物語
E.A. Buckの成長は、ハワイ発の企業でも**「全国展開」や「買収による拡大」**が可能であることを示しています。今後、ローカル企業がどのようにして全米で戦っていけるか、その手本となる存在として注目すべき企業です。
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