【ホノルル】「53 By The Sea」売却の舞台裏と今後

長年親しまれたレストランが転機を迎える

私がハワイに移住してから、特別な日にはよく訪れていた「53 By The Sea」。ワイキキとダイヤモンドヘッドを一望できるそのロケーションは、まさに“ハワイの特等席”と呼ぶにふさわしい場所でした。料理はもちろんのこと、ラグジュアリーな雰囲気とサービスは、記念日や大切な人との時間を彩ってくれました。そんな名店が売却されるというニュースには、少なからず驚きと寂しさを感じました。ただ、営業は継続されるとのことで、少しホッとしています。新しい運営会社がどんな未来を描いていくのか、地元民としても注目しています。





売却の概要と雇用への影響

ハワイ州労働産業関係局(DLIR)への提出書類によれば、カカアコの海沿いにある「53 By The Sea」「The Terrace By The Sea」、および同施設で行われている結婚式関連サービスが、日本の企業タカミコーポレーションのハワイ法人オーシャン・インベストメンツから、東京に本社を持つケン・ホテルズ&リゾーツ・ホールディングスに売却されることが明らかになりました。書類は2024年4月24日に提出され、売却は4月30日以降に行われる見通しです。


新オーナーと今後の運営体制

新たな運営は、ケン・ホテルズ&リゾーツの関連企業であるハワイのグッドラック・インターナショナル(GLI)が担います。同社は「アールイズ・ウェディングズ」として知られるデスティネーションウェディングの専門企業で、既にハワイで複数のチャペルや関連サービスを展開しています。


従業員の雇用は維持へ

今回の売却に伴い、施設で働く81人の従業員は6月23日以降に一度契約終了となりますが、同時にGLIより同条件で再雇用される予定です。これは、雇用安定を意識したスムーズな事業継承であると見られます。


歴史ある日本企業が築いた場所

オーシャン・インベストメンツは、2006年にホノルルに拠点を構え、かつての名店「ジョン・ドミニス」を買収した後、現在の結婚式場およびレストラン施設へと刷新しました。約20年にわたってハワイのブライダル業界と観光客に愛され続けた空間が、どのように新たな展開を見せるのか注目です。


新時代の始まりに期待

「53 By The Sea」が築いてきたブランド価値や格式は、簡単に代替できるものではありません。しかし、GLIの持つウェディング分野の専門性と、ケン・ホテルズ&リゾーツの高級ホテル運営ノウハウが組み合わされることで、新たな魅力が生まれる可能性もあります。今後の展開に目が離せません。

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