ホノルル企業バーンウェル、株主対立激化も対話の余地ありと表明

企業と株主の対立は誰のため?

私がこの記事を読んでまず感じたのは、「企業経営の透明性」と「株主の声をどう活かすか」のバランスの難しさです。私自身、ハワイ在住の会社員として企業の経営姿勢や株主対応には敏感です。バーンウェル・インダストリーズのように、経営陣と大株主との意見が食い違い、会社の方針を巡って対立するケースは、会社の将来だけでなく、従業員や地域経済にも大きな影響を及ぼします。

一方で、企業側も「話し合いの意思がある」と表明している点は、前向きな兆しだと感じました。対立が長引けば、結局損をするのは企業価値であり、ひいては私たち地域住民や投資家です。だからこそ、こうしたニュースは他人事ではなく、自分の生活にも関係する「身近な経済ニュース」として注目していきたいと思います。





バーンウェル、株主提案に反対姿勢を強調

ハワイ・ホノルルに本社を構えるエネルギー関連企業バーンウェル・インダストリーズ社(Barnwell Industries Inc.)は、筆頭株主ネッド・シャーウッド氏率いる「シャーウッド・グループ」による経営陣刷新提案を拒否する姿勢を強めています。

第三者機関も反対を支持

バーンウェルは、カリフォルニアの独立系議決権助言会社「グラス・ルイス(Glass Lewis & Co.)」が、シャーウッド氏の取締役会刷新計画を「完全に否定した」と発表しました。さらに、同社はシャーウッド氏の推薦で現在取締役を務めるダグ・ウッドラム氏の解任も勧告しています。

シャーウッド氏側の提案内容とは

シャーウッド氏は、自身を含む5人の新しい取締役を選任することを提案し、株主に議決権行使カード(プロキシカード)を送付しています。彼はバーンウェル株の約29%を保有しており、過去数か月にわたり経営陣の交代を働きかけてきました。理由としては「経営手腕の欠如」を挙げています。

バーンウェルの反論と現状

バーンウェル側は、シャーウッド・グループが「実行可能な具体的な計画を提示していない」と批判。また、同グループの運動が現在進行中の経営再建を妨げ、株主価値を損なうと懸念を表明しています。同社は「現在の取締役会の実績と戦略、株主への責任をグラス・ルイスが裏付けてくれた」としています。

対話の余地を残す企業側

一方でバーンウェルは5月1日付の声明で、「不要な争いを避けるため、シャーウッド氏との誠実な話し合いに応じる用意がある」とし、協調姿勢も見せています。「責任ある経営とは、争いを避ける努力を惜しまないこと」と強調し、平和的解決を模索する姿勢を明らかにしました。

法廷闘争にも発展

シャーウッド・グループは、バーンウェルが株主の同意勧誘活動を妨害したとして、デラウェア州の裁判所に仮差止命令を求めました。しかし、裁判所は4月28日、この請求を却下しました。一方で、「シャーウッド・グループの事前通知が正当に拒否されたかどうか」を判断する迅速な審理は認められ、5月13日に実施予定です。

株主総会での決着へ

この一連の対立は、5月29日に予定されている年次株主総会での取締役選任投票によって最終的な決着がつく見込みです。バーンウェルとシャーウッド氏のどちらの提案が支持されるかが注目されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました