ハワイからフィリピンへの空の便がもっと便利に?
ハワイに住む私にとって、アジアへのフライトの利便性はとても重要です。特にフィリピンには多くの知人や旅行先があるので、どの航空会社がどこを結んでいるか、つねに気にしています。そんな中、アラスカ航空とフィリピン航空が提携を強化するというニュースは非常に興味深いものでした。
今回の提携により、両航空会社のマイレージが共有されるだけでなく、今後コードシェア(共同運航便)も検討されているとのこと。ハワイ、カリフォルニア、ワシントンなど、在米フィリピン系住民の多い地域にとっても大きな朗報です。今後、ハワイからフィリピンへのアクセスが一段と便利になるかもしれませんね。
両社の提携内容とは
アラスカ航空の親会社であるアラスカ・エア・グループ(Alaska Air Group)は、フィリピン航空(Philippine Airlines:通称PAL)を新たに32番目のグローバルパートナーとして迎え入れました。この提携により、両社のマイレージプログラム会員は、互いのネットワーク上でマイルの獲得・使用が可能になります。
例えば、アラスカ航空の「Mileage Plan」会員は、マニラ発の長距離フライトでもマイルを獲得できるようになります。反対に、フィリピン航空の顧客は、アメリカ国内の広範なアラスカ航空ネットワークをマイルで利用できるようになるという仕組みです。
コードシェア便でさらなる利便性向上へ
今回の発表で注目すべきなのは、両社が将来的に「コードシェア便」の導入を視野に入れている点です。これは、ある航空会社の便に他社の便名を付けて販売する仕組みで、乗り継ぎの利便性やチケットの一元化が大きなメリットです。
現在、フィリピン航空はハワイアン航空とコードシェア契約を結び、ホノルル経由でマウイ島、ヒロ、コナ、リフエなどへのアクセスを提供しています。今回のアラスカ航空との提携により、今後さらに多くの米国都市とフィリピンの都市を結ぶ便が簡単に利用できるようになる可能性があります。
特にフィリピン側では、ボラカイ島やパラワンなどの人気リゾート地がアラスカ航空のネットワークに組み込まれることで、米国からの観光客誘致にもつながるでしょう。
在米フィリピン人コミュニティにも恩恵
アラスカ航空のロイヤルティ・アライアンス担当副社長であるブレット・キャトリン氏は、「フィリピン航空との提携により、ハワイ、カリフォルニア、ワシントン州などの大規模なフィリピン人コミュニティが利便性を高め、長距離フライトでもマイルを貯めることができるようになる」とコメントしています。
また、フィリピン航空のマーケティング担当副社長であるアルビン・ミランダ氏も、「ネットワークと選択肢が広がり、より柔軟な旅行体験が可能になる」と述べており、両社とも今回の提携を前向きに捉えています。
今後の展望
今回のマイレージ共有やコードシェア構想は、単なる提携の第一歩に過ぎません。今後、両社のシステム統合や便数の増加、共同プロモーションなどが進めば、旅行者にとっての選択肢はさらに広がるでしょう。
また、ハワイを拠点に暮らす人々にとっては、マニラだけでなくフィリピンの地方都市へのアクセスが格段に向上する可能性があります。観光だけでなく、ビジネスや親族訪問にも大きなメリットが生まれそうです。
ハワイから広がるアジアとの架け橋
このような国際提携は、ハワイという地理的な中継点にとって非常に重要です。太平洋を挟んでアジアと北米をつなぐ位置にあるハワイは、航空ネットワークのハブとして今後さらに役割を増していくことが期待されます。
アラスカ航空とフィリピン航空の提携強化は、まさにその流れを象徴するものだと感じました。今後の展開に引き続き注目したいと思います。
【情報出典】
- Alaska Airlines プレスリリース
- Philippine Airlines ニュースリリース
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