【見解】2025年ハワイに来る日本人観光客の動向

リピーターの多さに納得、改めてハワイの魅力を実感

ホノルルに住んでいると、日本からの観光客の多さには日々驚かされます。空港やワイキキのホテル、アラモアナで買い物をしていると、日本語があちこちから聞こえてきて、まるで日本にいるような気分になることさえあります。私自身もホノルルで暮らしている中で、多くの観光客とすれ違い、声を交わし、彼らのハワイ愛を感じてきました。

特に印象的なのは、日本からの観光客のリピーター率の高さ。ハワイには一度来ると何度も戻ってきたくなる不思議な魅力があるようで、何度目かの訪問という方が本当に多いのです。街は清潔で治安もよく、日本語が通じる環境も整っていて、安心して旅行できる場所として、今も昔も日本人にとって特別な存在であり続けています。そして何より手軽にアメリカ、安心して異国を感じることができる貴重な場所でもあります。

今回は、2025年時点での日本人観光客の最新動向について、ハワイ州観光局の統計データを元にまとめてみました。観光客数の推移から宿泊形態、旅行目的、そして今後の課題まで、現地に住んでいる私の視点も交えてご紹介します。





日本人観光客はどれくらい戻ってきている?

新型コロナウイルスの影響で一時激減していた日本人観光客ですが、2024年にはおよそ72万人まで回復し、前年から22.3%増加しました。とはいえ、パンデミック前の2019年のピーク(約157万人)に比べると、まだ45.7%の水準にとどまっています。

2025年にはさらに回復が進み、80万人前後に達すると予測されています。この回復は、航空路線の再開や円安の落ち着き、そしてハワイが持つ「安心して訪れられる観光地」というイメージが後押ししていると考えられます。 特に円高が120円台まで進むと劇的に日本人観光客が戻ると思われます。 


リピーターが7割以上:その理由とは?

2024年の調査では、日本人観光客のうち75.2%がリピーターという結果が出ています。前年の73.1%よりも増加しており、ハワイを何度も訪れる人がますます増えていることがわかります。

ホノルルは観光インフラが整っており、公共交通も使いやすく、日本語が通じる店舗やスタッフも多いため、特に年配の方やファミリー層には非常に安心感があるのだと思います。加えて、自然、グルメ、ショッピングといった楽しみが一度の旅行では味わい切れないため、「また来よう」と思わせる要素が揃っているのも大きなポイントです。


宿泊スタイルの多様化が進行中

日本人観光客の宿泊スタイルにも変化が見られます。2024年12月のデータによると、以下のような傾向です:

  • ホテル:69.1%
  • コンドミニアム:14.4%
  • タイムシェア:8.4%
  • 親族・友人宅:1.5%

ホテル滞在が主流である一方、コンドミニアムやタイムシェアを利用する人も増えています。特にファミリーや長期滞在者にとって、キッチン付きの部屋は非常に便利です。タイムシェアは、何度も訪れるリピーター層との親和性が高く、今後も拡大が期待されます。


観光、ハネムーン、ビジネス…旅行目的は?

旅行目的の内訳(2019年データに基づく)は以下の通りです:

  • レジャー(観光・休暇):約80%
  • ハネムーン:約10%
  • ビジネス:約5%
  • その他:5%

この割合は2024年でも大きくは変わっていないと見られます。ハネムーン先としての人気も根強く、新婚カップルの約半数がハワイを選ぶという統計もあります。近年は、「記念旅行」や「ご褒美旅行」としての再訪も増えており、人生の節目にハワイを選ぶ人が多い印象です。


航空座席数の現状と課題

観光客の回復には、航空座席数の増加も不可欠です。現在、日本からの直行便は回復しつつあるものの、パンデミック前の水準にはまだ達していません。特に地方都市からのフライトは限定的で、地方在住者のアクセスがやや不便になっているのが現状です。

航空会社がどれだけ迅速に便数を回復させ、柔軟な価格帯の座席を提供できるかが、今後の鍵を握るでしょう。


今後の課題と見通し:完全回復は2027年か?

日本人観光客がパンデミック前の水準に戻るのは、2027年頃が目安とされています。2025年以降、年間10〜15%の成長が続けば現実的な数字ですが、以下の課題も存在します:

  • 円安と物価上昇による旅行コストの増加
  • 地方空港からのフライト不足
  • 団体旅行、パッケージツアーから個人旅行へのシフト
  • 東南アジアや韓国など他地域との競争激化

こうした課題に対して、観光業界全体で柔軟に対応し、持続可能な成長を目指す必要があります。


まとめ:今こそハワイの旅を計画するとき

2025年のハワイ観光は、リピーターが牽引し、多様化する旅行スタイルに対応しながら、回復基調にあります。ホノルル在住の私から見ても、日本人観光客が再び増えてきたことで、街全体に活気が戻ってきたのを感じます。

今後旅行を計画されている方は、自分に合った滞在スタイルや目的をしっかり見極め、ハワイでの時間をより充実させてください。ハワイは何度訪れても新しい発見がある場所。2025年、あなたもぜひその魅力を再確認しに来てください。


情報出典:
ハワイ州観光局(Hawaii Tourism Authority)公式統計データ(2024年・2025年)

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