ハワイの空に新たな風、エアプレミアに注目!
ホノルルに住んでいると、アジアからの新しい直行便が就航するというニュースには、いつもワクワクします。観光産業がハワイ経済の中心にあるこの場所では、航空会社の動きが私たちの暮らしや街の活気に直結しているからです。
今回、韓国の航空会社「エアプレミア」が7月からホノルル便を週4便で本格的に運航開始するという発表がありました。しかも、その背後には、なんと韓国のタイヤ販売会社「タイヤバンクグループ」が筆頭株主として経営に参画したという、ちょっと意外なニュースも。タイヤ会社が航空会社の運営に乗り出すなんて、一見ミスマッチに思えるかもしれませんが、背景を探ってみると韓国の航空業界とビジネスの今が見えてきます。
タイヤ会社が筆頭株主に
2025年4月30日、タイヤバンクグループは「エアプレミア」の株式をさらに22%取得し、合計で70%以上の支配権を得たことを発表しました。今回の追加取得は、JC SPCおよびソノインターナショナルからの買収によるもので、これによりタイヤバンクグループが同社の経営権を握ることとなりました。
同グループの会長キム・ジョンギュ氏は、「エアプレミアを韓国を代表するプレミアム・ハイブリッド航空会社に育て上げ、グローバル市場での存在感を高めたい」と語っています。
ホノルル便は週4便、7月から本格運航
この発表と同時に、エアプレミアは2025年7月2日より、韓国・仁川国際空港からハワイ・ホノルルへの定期便を本格的に運航することを発表しました。運航日は月曜、水曜、金曜、土曜の週4回で、使用機材はボーイング787-9、通称ドリームライナーです。
この路線は、エアプレミアにとってアメリカ本土以外での4つ目の定期運航先となります。実は、2023年12月から2024年3月の間にも同ルートで不定期便を運航していた実績があり、今回の定期化はその延長線上にあるといえるでしょう。
エアプレミアとは?韓国発のハイブリッド航空会社
エアプレミアは2017年に設立された比較的新しい航空会社で、創業者は韓国の格安航空会社「チェジュ航空」の創設者でもあるキム・ジョンチョル氏。ビジネスモデルとしてはLCC(ローコストキャリア)とフルサービスキャリアの中間を目指す「プレミアム・ハイブリッド型」で、機内ではエコノミークラスとプレミアムエコノミーの2クラス制を導入しています。
座席の快適性や機内サービスに一定の品質を保ちつつも、価格を抑えた運賃で提供している点が特徴です。
今年中に機材拡充、9機体制へ
エアプレミアは今回の路線拡充に合わせ、2025年中に新たに2機のボーイング787-9を追加導入し、保有機材数を計9機に増やす計画です。ハワイ便の他にも、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨークなどの米国主要都市との直行便展開も進めており、アジアと北米間の新たなハブとなる可能性もあります。
ハワイにとっての意味と期待
このような新たな航空会社の参入は、ハワイにとっても大きな意味を持ちます。まず、韓国からの旅行者がさらに増えることで、観光関連産業に新たな需要が生まれます。また、プレミアム・ハイブリッド型という特徴を持つ航空会社の存在が、既存の航空会社との競争を促し、全体的なサービスの質向上にもつながる可能性があります。
私たち地元の住民としても、渡航の選択肢が広がることで、アジアへのアクセスがより便利になるというメリットがあります。特に、アジアとの人の往来が活発なハワイにとって、こうした路線の充実は大歓迎です。
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