ホテル業界ベテランが設立!新ホテル資産管理会社HHGがハワイで始動

ハワイの観光業に新たな風、地元主導の未来に期待

観光業がハワイの経済を支える大黒柱であることは言うまでもありません。私もホノルル在住者として、ホテルやリゾートの変化に日々触れていますが、今回はまさに「地元主導の再生」を感じさせるニュースが届きました。長年ホスピタリティ業界で活躍してきたエリオット・ミルズ氏とジェリー・ギブソン氏が、新たに**ホテル資産管理会社「Hawaii Hospitality Group(HHG)」**を立ち上げたのです。

彼らは単なる経営者ではなく、ディズニーリゾートや大手ホテルチェーンの要職を務めてきた実績のある人物。そんな二人が手を組み、「ハワイらしさ」に根ざした資産運用と経営改革を推進していくというのは、私たち住民にとっても非常に興味深い動きです。





ハワイに拠点を置く新たなプロフェッショナル集団

HHGは、ホテル・リゾートをはじめとした観光関連不動産の資産管理(アセットマネジメント)を専門とする会社。オアフ島に本社を構え、ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパ、カイマナ・ビーチホテル(いずれもオアフ島)、そしてホテル・ワイレア(マウイ島)などをすでに顧客に持っています。

CEOを務めるのは元ディズニーリゾート副社長のエリオット・ミルズ氏。そして社長はヒルトンやハイアット、マリオットなどで要職を歴任し、「Hawaii Hotel Alliance」の会長でもあるジェリー・ギブソン氏です。


「ローカル目線」での戦略支援が強み

ギブソン氏によると、HHGは「世界とハワイ両方での豊富な経験を活かし、所有者の長期的利益と地域文化に根ざした戦略的ガイダンスを提供する」ことを理念としています。

具体的なサービス内容は以下の通り:

  • 資本計画の立案と整合(Strategic Planning & Capital Alignment)
  • 運営・ブランド管理(Operator and Brand Oversight)
  • パフォーマンス最適化(Performance Optimization)
  • 文化統合(Cultural Integration)
  • 地域との連携強化(Community Engagement)


豪華な「戦略パートナーネットワーク」

HHGのもう一つの注目点は、12名からなる「Strategic Partner Network(戦略パートナー網)」の存在です。メンバーは以下の通り:

  • ロイ・ヤマグチ氏(レストランオーナー・シェフ)
  • アファティア・トンプソン氏(文化プロデューサー)
  • BJコバヤシ氏(BlackSand Capital 会長)
  • ダリン・レオン氏(労働法専門弁護士)
  • ロブ・イオパ氏(WCIT建築設計事務所社長)
  • アラナ・コバヤシ・パッカラ氏(コバヤシ・グループCEO)
  • アンドリュー・スターン氏(同グループ小売開発担当副社長)
  • ティム・パウエル氏とケビン・アウチェロ氏(ホテルブローカー) など

法務・金融・開発・文化・メディアなど、多分野にわたる専門家が連携しながら、各プロジェクトに対応する体制が整っています。


州知事もコメントを寄せるほどの注目度

HHGの設立には、ハワイ州知事ジョシュ・グリーン氏もコメントを寄せ、「州の価値観に根ざした、将来志向のホスピタリティモデルの確立につながる」と歓迎の意を表しました。

また、ミルズ氏・ギブソン氏ともに州内のホテル運営に精通しており、観光に関する各種ボードや委員会でも中心的役割を担ってきた人物です。


今後の展開に注目

ホテル業界はパンデミック後、急速な回復を見せつつありますが、同時に持続可能性や文化的価値との調和が求められる時代へと移行しています。HHGのように**「地元の視点」と「グローバルな実務経験」を併せ持つ企業**は、まさに今のハワイに必要な存在だと感じます。

これからハワイのホテルや観光施設がどう変わっていくのか、そしてHHGがどのような成果を上げていくのか、私自身も市民の一人として見守っていきたいと思います。



出典
Pacific Business News

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