アラスカ航空がローマ直行便新設へ:ハワイアンのドリームライナーで拡大加速

ハワイ経由でヨーロッパが近くなる日も近いかも?

最近、アラスカ航空がシアトルからローマへの直行便を来年5月に開始するというニュースが飛び込んできました。しかもその便に使用されるのが、ハワイアン航空の新型機「ボーイング787ドリームライナー」と聞いて、思わず「おおっ」と声が出てしまいました。私はホノルル在住のサラリーマンで、以前からヨーロッパ旅行に憧れつつも、長距離移動の煩雑さに二の足を踏んでいました。

特にハワイからヨーロッパへのアクセスは、どうしても米本土での乗り継ぎが必要で、時間も体力も使います。それが、今回のようにアラスカ航空とハワイアン航空が手を組むことで、効率的な乗り継ぎやマイル特典の充実が期待できるなら、選択肢として現実味が出てきますよね。

この記事では、シアトル=ローマ線開設の詳細や、それがハワイと日本の旅行者にとってどんなメリットをもたらすのかを、しっかり解説していきたいと思います。





シアトル=ローマ直行便の概要

アラスカ航空の国際戦略にドリームライナー投入

アラスカ航空は2025年5月11日より、シアトル・タコマ国際空港(SEA)とローマ・フィウミチーノ国際空港(FCO)を結ぶ直行便を運航開始します。この路線は、2023年に完了したハワイアン航空の買収によってアラスカ航空が取得したボーイング787-9ドリームライナーを使用して運航されます。

運航スケジュールは以下の通り:

  • シアトル発 → ローマ着
     出発:午後6時 / 到着:午後1時45分(翌日)
     運航日:月・水・金・日
  • ローマ発 → シアトル着
     出発:午後3時45分 / 到着:午後6時
     運航日:月・火・木・土

この新路線は、シアトルとイタリアを初めて結ぶノンストップ便となり、アラスカ航空の国際戦略において大きな一歩です。


ドリームライナーによる長距離対応

アラスカ航空にとって初の本格的長距離便

アラスカ航空はこれまでボーイング737シリーズ(ナローボディ機)を中心とした国内線を主力としており、ヨーロッパ路線などの長距離国際線の運航能力はありませんでした。今回のローマ便は、ハワイアン航空の保有する**ボーイング787-9(最大300席)**を活用することで実現しました。

ハワイアン航空の保有機材:

  • B787-9(300席):現在3機、2027年には11機体制へ
  • A330-200(278席)
  • A321neo(189席)

このように、ハワイアンの長距離対応機材はアラスカ航空にとって「国際展開の鍵」となっており、今回の便もその象徴的な第一歩といえます。


シアトル発の国際便強化

アジア・欧州ルートを次々拡充

アラスカ航空はすでにシアトル発の国際線を強化しています。

  • 2024年6月:シアトル=東京(成田)線を就航(A330を使用)
  • 2025年9月12日:シアトル=ソウル線開設予定(B787使用)

2030年までにはさらに9路線を計画中とし、シアトルをアジア・ヨーロッパの国際ゲートウェイに育てる構想が明らかになっています。

アラスカ・ハワイアン連合は2024年12月に統合スケジュールを発表し、2025年3月から運用を開始。これにより、ドリームライナーやA321neoの稼働時間が飛躍的に向上しているとのことです。


ハワイからの欧州アクセスに変化の兆し

ワンストップ接続が現実的な選択肢に

今回のローマ便開設は、ハワイ居住者や日本人旅行者にとっても大きな意味があります。というのも、ハワイアン航空はすでにハワイからシアトルへの直行便を数多く運航しており、マイル計画(Mileage Plan)の連携も進んでいるためです。

つまり、以下のような流れが現実のものになるかもしれません:

  • ホノルル → シアトル(ハワイアン航空)
  • シアトル → ローマ(アラスカ航空:ドリームライナー)

このルートであれば、乗り継ぎ1回でヨーロッパ到達という新たな選択肢が生まれることになります。これまで米東海岸での長時間乗り継ぎを必要としたハワイ・欧州間の旅に、大きな変化をもたらしそうです。


利用者からの高い需要に対応

ローマ便はマイレージ会員の要望1位

アラスカ航空によると、ローマは「Mileage Plan(マイレージ会員制度)で最もリクエストの多かった目的地のひとつ」だったとのこと。今回の直行便はそうした利用者の声に応える形で実現されました。

今後も国際線でのマイル利用やアップグレードがより便利になっていくと期待され、日米往復を超えた「世界を回る旅」の可能性が広がっていきそうです


まとめ:シアトル発国際便の鍵はハワイアン機材

アラスカ航空とハワイアン航空の統合は、「ナローボディの国内専用キャリア」だったアラスカ航空を、一気にグローバルな航空会社へと変貌させる可能性を秘めています。

その中心にあるのが、ハワイアン航空の持つ長距離国際線対応の機材とノウハウ。そして、ハワイを経由地とすることで、ハワイ在住者や西海岸の旅行者にも大きなメリットをもたらしています。

2025年、シアトル発ローマ便は新たな国際ネットワークの始まりかもしれません。ハワイ在住者にとっても、ヨーロッパへの旅がぐっと身近になる瞬間が近づいています。

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