閉店を乗り越え、再出発するチャビーズの“再起動”に胸が熱くなる
ホノルルに住んでいると、ふとした時に「お気に入りのあのお店、閉店したらしいよ」という噂を耳にします。カイムキにあった「Chabbies Burgers(チャビーズ・バーガーズ)」も、私にとってそんな大好きなお店の一つでした。
一度は閉店してしまったその店が、なんと新たな形で帰ってくる――そんなニュースに心が躍らないわけがありません。しかも、今回はただの再開ではなく、「Boarded Up by Chabbies Burgers(ボーデッド・アップ)」という新ブランドとして、パワーアップして戻ってくるとのこと。
店舗の規模は以前よりコンパクトになるようですが、メニューは絞り込み、よりクオリティ重視に。「あのチャビーズの味」が、再びカイムキで楽しめる日が来ると思うと、今からワクワクが止まりません。
カイムキに新店舗オープン
新コンセプト「Boarded Up」で再始動
2025年7月、チャビーズ・バーガーズはカイムキに戻ってきます。新店舗の場所は、以前北海道ラーメンがあった**1108 12th Ave.**で、旧店舗からもすぐ近く。オーナーのジェフリー・ネドリー氏は、新ブランド「Boarded Up by Chabbies Burgers」としての再始動であると語っています。
「チャビーズが好きだった人なら、きっと新しいメニューも気に入ってくれるはず」とネドリー氏は自信たっぷりにコメントしています。
店舗規模は縮小、メニューは厳選
コンセプトは「原点回帰のスマッシュバーガー」
新店舗は約925平方フィートと、以前のカイムキ店よりも小規模ですが、その分メニューの質に注力しています。ネドリー氏によれば、今回の再出発は「原点回帰」。つまり、シンプルで本当に美味しいバーガーを、スピーディに提供するということです。
ポップアップで実験を重ねて完成させたバーガーはもちろん、新しいフライドポテト、ソフトクリーム、ミルクシェイクも登場予定。さらに、チャビーズならではの特製バンズレシピも健在とのこと。
スタッフも半分は再雇用
地元コミュニティとのつながりを継続
新店舗では約25人のスタッフが働く予定で、そのうち半数は以前のチャビーズで働いていたスタッフたち。これはネドリー氏の「コミュニティとのつながりを大切にしたい」という強い思いの現れでもあります。
「単なるレストランの再オープン」ではなく、地域の雇用や人とのつながりを継続する、まさに“地元密着”型の再始動です。
閉店の背景にあった「賃料問題」
Boarded Upという名前に込めた思い
チャビーズの旧カイムキ店舗は2024年1月に閉店しましたが、その理由は賃貸契約の更新ができなかったことにありました。ネドリー氏によると、家主との間で「市場家賃」についての合意が得られず、泣く泣く閉店を決断したといいます。
「Boarded Up(板で閉ざされた)」というブランド名は、その閉店経験に対する皮肉であり、そして家賃高騰などで苦しむ他のローカル店へのエールでもあります。
チャビーズ本体ブランドも復活予定?
今後の展開に期待が高まる
新ブランドでの再始動を果たす一方で、ネドリー氏は「チャビーズ・バーガーズ本体ブランドの復活も計画中」とほのめかしています。詳細はまだ発表されていませんが、ファンにとってはうれしいニュースになるのは間違いありません。
彼の言葉通り、「再びみんながワクワクするような展開」が待っていることを、私たちは楽しみにしていたいですね。
チャビーズが帰ってくる意味
ハワイのローカル文化と食を支える存在として
チャビーズは2016年にフードトラックとして始まり、その後ワードビレッジ、カイムキへと展開してきました。いつも行列ができるほどの人気ぶりは、ただ味が美味しいだけでなく、「地元で生まれたブランド」として多くの人に愛されてきた証でもあります。
そのブランドが一度は消えかけ、でもまた戻ってくる。その背景には、地元の人々の期待と、創業者の強い思いがあります。
「ハワイで生まれた味を、ハワイの人たちに届け続けたい」――そんなシンプルな理念が、今の不安定な飲食業界でどれほど貴重なものか、再認識させられました。
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