【マウイ島】(続報)LunchBox Mauiが全店閉店へ─マカワオ店は閉鎖、カフルイ店も売却へ

マウイの小さな人気サンドイッチ店に起きた苦渋の決断と、女性オーナーの新たな一歩

マウイ島のグルメ情報を発信する私としても、残念なお知らせを共有しなければなりません。2025年5月に私のブログ(該当記事はこちら)でも紹介したばかりの「LunchBox Maui(ランチボックス・マウイ)」が、わずか数週間のうちに全店舗を閉鎖・売却へと方針転換することになりました。

特にローカルの間で人気のあったマカワオ店は既に閉店。続いて、新しく開店したばかりのカフルイ店も営業継続が困難となり、現在売却先を探している最中です。

この決断の背景には、マウイ島が抱える課題、そして小規模ビジネスが直面する現実がありました。





突然の閉店と売却の背景

■ マカワオ店(2024年4月開店)

  • 既に2025年6月末で閉店
  • 主な売上を担っていた店舗

■ カフルイ店(2025年6月開店)

  • 元々は「Maui Cookie Lab」として営業していたスペース
  • 閉店予定・現在売却中(営業は継続中)

閉店理由は主に以下の2点:

  1. マカワオ店のサブリース契約トラブルによる撤退
  2. 2023年のマウイ山火事による売上減少の長期化


オーナー、ハイジ・クレイマー氏のコメント

LunchBox Mauiの創業者であり、「Maui Cookie Lab」のオーナーでもあったHeidi Cramer(ハイジ・クレイマー)氏は、Pacific Business Newsの取材に対し、次のように語っています:

「2023年の山火事以来、事業は非常に厳しい状況にありました。マカワオ店を失った今、カフルイ店だけでビジネスを続けるのは現実的ではありません。」


彼女は、両店舗合わせて8名のスタッフを雇用していましたが、全員を解雇。現在は、自ら一人でカフルイ店を切り盛りしながら買い手を探しているとのことです。


今後の見通しとブランドの行方

興味深い点として、ハイジ氏は**「LunchBox」や「Maui Cookie Lab」ブランドそのものは売却しない**と明言しています。つまり、今回の売却はあくまで「カフルイ店の営業権と設備一式」であり、ブランドライセンスは対象外という形です。

「これまでの25年間、私はマウイで何度も方向転換してきました。今後も新しいチャンスに目を向けていきます。」


ハイジ氏は、過去にはベーカリー、ショートブレッドのブランド、ウェディングケーキの専門店なども運営していた実績があり、「次のステップに向けた準備期間」としてポジティブに捉えているようです。


カフルイ店の売却情報(現在募集中)

  • 場所: カフルイ(旧Maui Cookie Lab跡地)
  • 売却内容: 営業権・店舗設備一式・リース契約の引き継ぎ
  • 仲介: Greg Sheehan(Commercial Properties of Maui)

飲食店としての内装・厨房設備が整っている状態のため、レストランやカフェとして即営業開始が可能な物件となっています。マウイで起業を検討している方には魅力的な選択肢かもしれません。


マウイの小さな店に起きた“大きな現実”

今回の閉店は、「人気があるお店=安泰」というわけではないことを私たちに改めて教えてくれました。特にマウイのように自然災害の影響を受けやすい地域では、経済的な回復のスピードも店舗運営の命運を左右します

同時に、ローカルコミュニティが支える食の場は、経済以上に**「人と人のつながり」や「文化の継承」**を担っていることを感じさせられました。


まとめ:ハイジ氏の次なる挑戦にエールを

LunchBox Mauiという店舗は消えてしまうかもしれませんが、その背後にあるオーナーの想いや努力、そして地元への愛情は消えません。

ハイジ氏が次にどんなプロジェクトに取り組むのかはまだ分かりませんが、マウイの地に根ざして歩み続けてきた彼女なら、きっとまた新たな物語を始めてくれるはずです。


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