私がホノルルで暮らしながら日常的に通っているレストランのひとつが、ジッピーズ(Zippy’s)です。ローカルに愛されるその存在は、単なる食事処という枠を超えて、「ハワイの味と文化」を届ける場所だと感じています。そんなジッピーズが、2023年のラスベガス1号店開店に続き、3店舗目となる新店舗をネバダ州ヘンダーソンにオープンするというニュースは、私にとってとても嬉しい知らせでした。
実は、私の友人や知人の中にも「ハワイを離れてネバダに移住した」という人が何人かいて、彼らが口をそろえて言うのが「Zippy’s があるだけで、心がホッとする」ということ。慣れない土地であっても、ジッピーズのスパムむすびやチリライスを口にすると、不思議とハワイの風景がよみがえる。それほどまでに、Zippy’s はハワイ文化の一部になっているんですね。
今回の新店舗は、ラスベガスの空港にほど近く、交通アクセスも良好とのことで、旅行者にも地元の人にも立ち寄りやすい立地です。ハワイとネバダを繋ぐ架け橋として、Zippy’s が果たす役割は今後ますます大きくなっていくと感じています。
ここからは、ニュースの内容を元に詳細を解説します。
ジッピーズ、ヘンダーソンに新店舗を開店へ
ハワイ発の人気レストランチェーン「ジッピーズ」が、2024年秋にネバダ州ヘンダーソンに新店舗をオープンする計画を発表しました。住所は9570 S. Eastern Avenueで、ハリー・リード国際空港からもアクセスしやすい立地です。
ジッピーズの親会社FCH Enterprisesのマーケティング担当副社長ケビン・イム氏によると、同地はラスベガス・バレー南部に住む人々にとって非常に便利な場所とのこと。「空港の近くに住んでいる方にも、ヘンダーソン市内の住民にも利用しやすい立地です」とコメントしています。
コロナ禍を乗り越えた拡大戦略
ジッピーズがラスベガスへの進出を最初に発表したのは2018年。しかし、コロナ禍の影響で計画は大幅に遅れました。2023年にようやく初のラスベガス店舗をオープンし、2024年にはサマリン地区に2号店を開店。今回のヘンダーソン店は3店舗目となります。
イム氏は、「ラスベガスのマーケットはZippy’sに好反応を示している」と述べています。「ハワイ出身の人々が友人を連れて来てくれる姿が多く見られます。現地のニーズに応じてメニューの調整も行っており、南東部の店舗の開店をとても楽しみにしています」と語っています。
新店舗で100人の雇用を予定
ジッピーズでは、ヘンダーソン店で働く約100名のスタッフを募集する予定です。ポジションは、キッチン(バックオブハウス)や接客(フロントオブハウス)、マネジメント職など多岐にわたります。
ハワイでの成功をベースに、ラスベガス市場でもローカルスタッフとともにブランドの価値を伝える姿勢が見られます。
創業から現在までの歩み
ジッピーズは1966年、ホノルルのキングストリートでフランシス&チャールズ・ヒガ兄弟によって創業されました。以来、オアフ島・マウイ島・ハワイ島にわたり20店舗以上を展開。ハワイでは“Zippy’s で食事する”ことがライフスタイルの一部として根づいています。
ラスベガス店舗は、ジッピーズにとってハワイ以外で初の試みとなる展開であり、ブランドの成長において大きな転機です。
今後のさらなる展開にも期待
イム氏は、「今後もさらなる出店を計画している」とコメントしており、ネバダ州におけるジッピーズのプレゼンスは今後さらに拡大していくことが予想されます。ハワイの味が本土でも受け入れられる流れは、移民や観光によって多文化が混ざり合うアメリカならではの現象かもしれません。
まとめ:ハワイとラスベガスを繋ぐ味の架け橋
ジッピーズのラスベガスでの展開は、単なる店舗拡大というビジネスの話にとどまりません。そこには、ハワイ出身者が本土でも「帰ってきた」と思える安心感、そして本土の人々がハワイ文化に出会う入り口としての役割があります。
私自身、ホノルルでZippy’sのロコモコやチリライスを食べるたびに、ジッピーズがいかにハワイの暮らしに溶け込んでいるかを実感します。そんな味や空間が、ネバダにも広がっていると思うと、なんだか胸が温かくなります。
今後のZippy’sの展開からも目が離せません。
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