ワイキキの名店「D.K.ステーキハウス」と「サンセイ」が突如閉店、長年の歴史に幕

ハワイの老舗レストランが突然の閉店に衝撃

ハワイ・ワイキキは、観光客や地元住民で賑わうエリアであり、飲食店も数多く存在します。その中でも、長年愛されてきたレストランが突然閉店するというニュースは、地元コミュニティにとって大きな衝撃を与えます。

2025年9月初旬、レイバーデー(Labor Day)週末に、ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパ内にある「D.K.ステーキハウス」と「サンセイ・ワイキキ」が突然の閉店を発表しました。閉店のわずか36時間前にスタッフに通知されたという情報もあり、現場では混乱と驚きが広がったといいます。

私もこのレストランには何度か訪れたことがあり、特にD.K.ステーキハウスの熟成ステーキは特別な日のディナーとして記憶に残っています。観光客だけでなく、地元ハワイの人々にとっても思い出の詰まった場所だったため、このニュースはとても残念でなりません。

閉店の背景には、近年の人手不足、観光業界の回復遅れ、そして運営コストの上昇など、複合的な要因があったのではないかと考えられます。さらに、3年前にはチップの取り扱いに関する連邦調査も行われており、経営状況には以前から課題があったことがうかがえます。


突然の閉店、その詳細

2025年9月6日(土)、D.K.レストラングループは公式ウェブサイトで以下の声明を発表しました。

「D.K.ステーキハウスとサンセイ・ワイキキは、永久閉店いたしました。マウイ島カパルアの店舗は営業を続けており、ギフトカードのオンライン購入や店頭受け取りも引き続き可能です。これまで長年にわたりご愛顧いただいたお客様に心から感謝申し上げます。」

この発表は、まさに突然の出来事でした。
Pacific Business News(PBN)によると、ワイキキの2店舗で働く従業員はわずか36時間前に閉店を知らされたとのこと。観光業界で働く人々にとって、これは非常に厳しい知らせであり、SNSやレビューサイトでは驚きと困惑の声が多く投稿されました。


D.K.レストラングループの歴史

D.K.レストラングループは、創業者であるデイブ「D.K.」コダマ氏によって1996年3月に設立されました。マウイ島カパルア・リゾートにオープンした「サンセイ寿司バー」がその始まりです。

その後、レストランは「サンセイ・シーフード・レストラン&寿司バー」として進化し、多くの賞を受賞。
順調に拡大を続け、以下の地域に店舗を展開していきました。

  • マウイ島・カパルア
  • オアフ島・ワイキキ
  • ハワイ島・ワイコロア
  • マウイ島・キヘイ(2023年閉店)

さらに、ワイキキにはステーキ専門店の「D.K.ステーキハウス」も出店。観光客や地元のリピーターから高い支持を得ていました。

一時期はホノルルにイタリアンレストラン「Vino Italian Tapas and Wine Bar」も運営していましたが、こちらは2007年に閉店しています。


相次ぐ閉店と残る唯一の店舗

  • 2023年:マウイ島キヘイのサンセイが21年間の営業を経て閉店
  • 2024年6月:ハワイ島ワイコロアのサンセイが閉店
  • 2025年9月:ワイキキのサンセイとD.K.ステーキハウスが閉店

現在、営業を続けているのはマウイ島カパルア店のみとなりました。

かつてはハワイを代表するレストランブランドの一つとして知られたD.K.レストラングループですが、ここ数年で急速に縮小を余儀なくされている状況です。


3年前の連邦調査で判明した不正

Pacific Business Newsは、3年前にD.K.レストラングループが連邦労働法違反で調査を受けていたことを報じています。

調査では、同グループがマネージャーへのチップ分配をスタッフに強制していたことが発覚。その結果、70人のサーバーに対し、合計117,710ドルの未払い賃金および損害賠償金が支払われました。

この問題は当時大きな話題となり、経営への信頼性を損ねる出来事となりました。今回の閉店と直接的な関係があるかは不明ですが、経営全体に影響を及ぼした可能性は否定できません。


閉店の背景にあるもの

今回の突然の閉店には、以下のような複数の要因が関係していると考えられます。

  1. パンデミック後の観光需要回復の遅れ
  2. 人件費や食材費などのコスト上昇
  3. 労働問題によるブランドイメージ低下
  4. 経営者側の判断や財務上の課題

特にワイキキという観光地は、家賃や運営コストが高く、競争も激しいため、少しの経営判断ミスが閉店に直結する厳しい環境です。


思い出を胸に、残るマウイ店へ

ワイキキの店舗は消えてしまいましたが、マウイ島のカパルア店は営業を続けています。ギフトカードも引き続き購入可能で、現地での受け取りも可能です。

ハワイ旅行の際、ワイキキでの食事を楽しみにしていた方には残念なお知らせですが、マウイを訪れる機会があれば、ぜひ最後のサンセイを訪れてみてはいかがでしょうか。



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