秋を映す饗宴:Mugenと鮨 行心の一夜限りの懐石コラボレーション

心に響く「秋の調和」——ホノルルで体感した至福の夜

ハワイに暮らしていると、常夏の気候の中で「季節」を感じる機会はそう多くありません。しかし、そんな私の感覚を一瞬にして“秋”へと導いてくれたのが、今回ご紹介する**「Mugen」と「Sushi Gyoshin」の一夜限り(2025年11月05日)のコラボレーション懐石ディナー**です。
会場はワイキキの高級ホテル「ESPACIO The Jewel of Waikiki」。この夜、Executive Chefコリン・サトウ氏と、寿司・懐石の巨匠、辻寛シェフがタッグを組み、秋の味覚をテーマにした八品の特別コースを披露しました。

ハワイの食文化は多様で、アジア・欧米・ローカルが融合していますが、このディナーはまさにその「融合」を最も美しく、繊細な形で表現していたと感じます。日本の伝統的な懐石料理をベースに、ハワイの新鮮な食材と国際的な感性が加わり、まさに“味覚の芸術”と呼ぶにふさわしい一夜でした。

最初の一皿、桜の香りが漂う鯛のジュレから、最後の柚子スフレまで——それぞれの皿に「季節」「技」「創造性」が宿っていました。特に印象的だったのは、白松茸と和牛を使った天ぷら。トリュフソースが絡み合い、まるで香りと旨味のシンフォニー。ハワイの夜風の中で味わう“日本の秋”は、どこか懐かしく、そして新しい体験でした。





味覚の芸術:八品の特別コース構成

今回のコースは、$265(税・チップ別)という価格にも納得の、内容・演出・空間が一体となった構成でした。
それぞれの皿が「秋」を異なる角度から表現し、全体を通してまるで物語のように進行していきます。

  • 先付(Sakizuke):鯛と桜トマトのジュレ、白ポン酢
  • 向付(Mukozuke):蟹と豆腐、クリームチーズを最中に仕立て、燻製たくあんのアクセント
  • 八寸(Hassun):タコの味噌オリーブタプナード、キャビア、ロブスターサラダなど、季節の彩り
  • 焼物(Yakimono):縞鯵を大根と水菜ソースで。繊細ながらも旨味が深い
  • 煮物(Nimono):ホタテ crust で包んだスズキ、干し貝柱の出汁が染み渡る逸品
  • 揚物(Agemono):白松茸と和牛の天ぷら、半熟卵とトリュフソースが絡む極上の一皿
  • 御飯(Gohan):燻製金目鯛の焼き寿司、蟹味噌の味噌汁を添えて
  • デザート:柚子のスフレ。軽やかで香り高く、完璧な締めくくり


ワインや日本酒、スピリッツもMugenの受賞歴あるリストからペアリング可能。料理との相性を考え抜かれた提案がなされており、料理だけでなく「体験」として完成されていました。


二人の巨匠が描く「伝統と革新」の融合

Mugenのエグゼクティブシェフ、コリン・サトウ氏は、ハワイの旬と世界の食文化を融合させる才能に長けた料理人です。その彼が、京都仕込みの懐石技術を持つ**辻寛シェフ(Sushi Gyoshin)**と手を組むことで、料理に新たな命が吹き込まれました。

辻シェフが手掛ける一品一品には、素材の声を聴くような繊細さがあります。そこにサトウ氏の独創的なアプローチが加わることで、まるで音楽のように、味の“ハーモニー”が生まれるのです。


ESPACIOで味わう「限りない美」

このイベントが開催されたのは、ワイキキの高級ブティックホテル「ESPACIO The Jewel of Waikiki」。
わずか34席のレストラン「Mugen」は、フォーブス・トラベルガイドでオアフ島内わずか2軒しかない5つ星評価を獲得している名店です。
“Mugen(無限)”という名の通り、想像力と創造性に限りはなく、今回のコラボレーションもまさにその象徴でした。

予約は公式サイト www.mugenwaikiki.com または電話 (808) 377-2247 で受け付けており、バレーパーキングも無料。
特別な夜を過ごすには、これ以上の舞台はないでしょう。



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