ハワイでビジネスを始めるハードルの高さ
私もハワイに住んでいて常々感じるのですが、ここで新しくビジネスを始めるのは本当に簡単ではありません。私も何度か友人、知人、投資家などからビジネス起業しようとの誘いを受けましたが、色々なことを想定し計画も立てましたが、様々な理由で断念してしまいました。
今回、ホノルルが「起業に最も向かない全米都市ランキング」でなんと100都市中98位という厳しい結果になったというニュースを知り、やはりか…と少し納得してしまいました。しかし、数字の裏にあるリアルな背景を知ると、単純に悲観するだけではない大切な視点にも気付かされます。
たった2都市だけがホノルルより下位
最新調査「Best Large Cities to Start a Business」によれば、ホノルルは全米100都市中98位という結果に。下位にはサンノゼ(99位)とワシントンD.C.(100位)があるだけで、ホノルルは**全国でワースト3%**に位置しています。つまり、ホノルルでの起業は全米でも最も困難な環境のひとつということです。
事業コストの高さが大きな壁に
ビジネスコストの分野では、ホノルルは99位とほぼ最下位でした。高額な商業賃料や、島国経済特有の輸送コストが大きな負担となっています。ハワイでは生活費だけでなく、事業運営にかかるコストも本土に比べ格段に高いのが現実です。
資金調達や人材確保も困難
「リソースへのアクセス」部門でもホノルルは75位。これは、スモールビジネスローンの可用性、ベンチャーキャピタルの数、大学卒業者の割合、労働人口の成長率などが評価基準です。起業に不可欠な資金・人材の確保が難しいことをデータが示しています。
ビジネス環境も厳しい現実
ビジネス環境全般についても、ホノルルは94位と低調な結果に。スタートアップの数、成長スピード、事業存続率などが課題です。観光業や政府関連以外の産業が限られているため、多様なビジネスが育ちにくい構造的な問題も浮き彫りになっています。
文化的強みは数字では測れない
とはいえ、ホノルルには他にはない強みもあります。アロハスピリットに代表されるコミュニティ志向や、文化・環境を尊重するビジネスモデルなど、ハワイ独自の価値観は数字には表れにくい部分です。厳しい環境だからこそ、ここで成功する起業家たちは強い絆と志を持って挑戦しているのだと改めて感じました。
まとめ:ハワイで起業するなら覚悟と準備を
ホノルルの98位という順位は、起業には厳しい環境だという現実を示しています。しかし、リスクを理解し、ハワイの人々、文化、価値観を生かしたビジネスモデルを構築できれば、ここでもしっかりと成功を掴むチャンスは存在します。
コメント