「The White Lotus」の舞台が現実に!マウイ島のラグジュアリーホテルが魅せる新たなSNSプロモーション
ハワイで暮らす私にとって、観光とエンタメの結びつきは日常的な風景です。そんな中で、世界的に話題を呼んだHBOドラマ「The White Lotus(ホワイト・ロータス)」と、撮影地となったフォーシーズンズ・リゾート・マウイが、再び注目を集めています。
2020年のパンデミック中に撮影されたドラマ第1シーズンのロケ地であるこの高級リゾートが、今回は新たにパトリック・シュワルツェネッガーを起用し、Instagram広告としてユニークな動画を公開。その内容が、ファンや旅行者の間で話題になっています。
ホワイト・ロータスをすべてのシーズンを見た私にとって、旅行・ホテル滞在の動機を与えるには充分な投稿でした。 しかしながら、あのホテルに泊まる予算が。。。。。
タイトルは「The Return」―SNS動画が描く“楽園から帰れない男”?
公開された動画「The Return(帰還)」では、俳優パトリック・シュワルツェネッガーが本人役として登場。第3シーズンで演じた“サクソン・ラトリフ”というキャラクターの特徴を散りばめながら、フォーシーズンズ・マウイでの過ごし方をユーモラスかつエレガントに描いています。
動画の内容は以下のような流れです:
- ホテルのフロントで「デジタル・デトックス」後にスマホを返却される
- すぐにスマホを放置し、ダーティマティーニを楽しむ
- インフィニティプールでくつろぎ、部屋で昼寝と読書
- 地元の男性たちと共にアウトリガーカヌーに乗り込む
そして最後には、あの有名なセリフ「I’ll be back(また戻るよ)」を残して去っていきます。これはもちろん、父親アーノルド・シュワルツェネッガーが『ターミネーター』で放った決め台詞をオマージュしたもの。思わずニヤリとしてしまう演出です。
「ホワイト・ロータス」との深いつながり
フォーシーズンズ・マウイの総支配人ベン・シャンク氏によれば、パトリックは個人的にもこのリゾートに縁があり、家族旅行で何度も訪れていたそうです。また、第3シーズンではタイ・コサムイ島のフォーシーズンズでも撮影をしており、ブランドとの関係は深まる一方とのこと。
この広告は、本社のブランドチームとマウイの現地チームの共同制作。単なる広告というよりは、「ホワイト・ロータス」の世界観とホテルブランドの融合を意図した、カルチャーとマーケティングのハイブリッド型プロモーションだといえます。
なぜ今この動画なのか?
この動画が撮影されたのは2025年1月で、実際にInstagramに投稿されたのは2025年4月。ちょうど「ホワイト・ロータス」第3シーズンの放送とタイミングを合わせています。約170万人のフォロワーを持つパトリック自身のアカウントでも同時投稿され、話題性は抜群。
動画は、「楽園に戻りたい気持ち」と「リアルな癒し体験」を表現しており、スマホを手放して自然とつながるデジタルデトックスというテーマが、現代のライフスタイルともマッチしています。
マーケティングとしての成功ポイント
このSNSキャンペーンの優れた点は、以下の3つに集約されます:
- コンテンツの物語性:単なるホテル紹介ではなく、キャラクター性を活かしたストーリー展開。
- ブランドとの親和性:「ホワイト・ロータス」の世界観とフォーシーズンズの高級感が完全に一致。
- ターゲットの的確さ:ミレニアル世代~Z世代に向けたSNS中心のプロモーション設計。
ハワイ旅行を検討している人へ
この動画は、単にドラマファンのノスタルジーを刺激するだけでなく、「ハワイの本物のラグジュアリー体験ってこういうこと」と視覚的に伝えてくれる秀逸なコンテンツです。ハワイ旅行を計画中の方には、一度フォーシーズンズ・マウイのInstagramを覗いてみることをおすすめします。そこには、現実とフィクションの境界線を越えた、新しい旅のヒントがあるかもしれません。
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