ハワイで育ち、ハワイを纏う。Keani Hawaiiの静かな情熱に惹かれて
ハワイに暮らしていると、日常の中に「自然の美しさ」が溶け込んでいることに気づかされます。私はオアフ島で生活していますが、休日に訪れるマウイ島はまた違った魅力にあふれています。そんなマウイ島で生まれ、今、全国展開を目指して静かに躍進しているブランドがあると聞き、心を動かされました。それが「Keani Hawaii(ケアニ・ハワイ)」です。
このブランドのスタートは、なんとオーナーであるKeani Le‘a Barnesさんが子育ての合間、夜な夜な自宅で作っていた手作りジュエリーから。家庭と創造を両立するその姿勢、そしてそこから生まれた温かみのあるデザインは、多くのローカル女性たちに共感を呼びました。
現在ではジュエリーにとどまらず、アパレルやバッグ、アクセサリーを展開するライフスタイルブランドへと成長。マウイ島に3店舗を構えながら、オンライン販売と全米展開への準備も着実に進めています。
ブランドの始まりは「夜の創作時間」
子育ての隙間時間に生まれた美しいジュエリー
Keani Hawaiiの原点は、Keaniさんが2011年、自宅のキッチンテーブルで始めた数点のハンドメイドジュエリーです。母としての日々の合間に、夜になると自然のモチーフをかたどった作品を少しずつ制作していたそうです。
ジュエリーの多くは、マンタやウニなどの海の生き物や、貝、タヒチアンパールを取り入れたデザインで、ハワイの海と強くつながっています。その透明感と生命感あふれるスタイルは、訪れる人々にとってハワイそのものの記憶となるような存在感を放っています。
ハワイの風景を映すアパレルコレクション
カロ、ヘリコニア、ハイビスカス──自然から生まれる模様
Keani Hawaiiが手がけるアパレルもまた、ハワイの風景そのものがモチーフになっています。特に注目したいのが、カロ(タロイモ)やヘリコニア、ハイビスカスなど、ハワイに根差した植物をプリントに落とし込んだデザイン。
そのスタイルは、「ハワイらしさを大切にしつつも、洗練された都会的なエッセンスを含む」とKeaniさんは語っています。つまり、“島”に閉じるのではなく、“島から世界へ”自然な形で発信しているのです。
ローカルから生まれる雇用と夢
「ここハワイで、夢をかたちにできる」
Keaniさんが繰り返し語るのは、「ローカルに根差すことの大切さ」。Keani Hawaiiは、マウイ島に拠点を置くことで、地域経済への貢献、働きがいのある職場の提供、そして次世代へのインスピレーションを生み出しています。
特に印象的だったのは、「夢を抱く地元の女の子たちに、“ここハワイで成功できる”という希望を伝えたい」という言葉。ブランドを通じて、ライフスタイルだけでなく生き方そのものを提案しているように感じました。
全国展開と今後の展望
オンライン強化と近隣諸島への拡大も視野に
今後は、Keani Hawaiiの核となるアパレルラインの確立と全米へのオンライン展開が進められる予定です。具体的には、ECサイトの充実によって米本土の顧客層へのリーチを強化しつつ、地元の3つのブティック(マウイ島)もブラッシュアップ。
さらに、オアフ島や他の離島への出店も視野に入れており、ハワイ諸島全体でのブランドプレゼンスの向上を目指しています。
Keani Hawaii ブランド概要(2025年現在)
- 創業者:Keani Le‘a Barnes
- 創業年:2011年
- 所在地:マウイ島内に3店舗展開
- 主な商品:ジュエリー、アパレル、バッグ、アクセサリー
- 特徴:ハワイの自然をモチーフにしたデザイン/ローカル女性の活躍支援
まとめ:ハワイに根ざし、世界へ羽ばたくKeani Hawaii
Keani Hawaiiは、ただのジュエリーブランドではありません。それは、ハワイの自然・文化・生き方をデザインに映したライフスタイルの提案であり、同時に「ハワイで生きる」ことへの希望を体現する存在です。
ローカルに根差しながらも、世界基準の洗練されたデザインを持ち、しっかりとした信念のもとに成長しているKeani Hawaii。これからの展開がとても楽しみなブランドのひとつです。私も、次回マウイ島を訪れる際には、ぜひ店舗を訪れてみたいと思います。
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