ヒルトン、ハワイで急拡大へ!新規10ホテル・約2000室を計画

ホノルル在住者が注目する、ヒルトンのハワイ進出ラッシュ

私がホノルルに住んでいるからこそ、観光やホテル業界の動向には自然と関心を寄せています。特に2024年以降、ヒルトン・ホテルズのハワイでの動きは目を見張るものがあります。なんと、今後ハワイ全体で新たに約2000室、10軒のヒルトン系ホテルが開業予定だというのです。

これまでヒルトンといえば、ワイキキの「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ」が象徴的存在でした。ハワイ最大規模のホテルであり、ローカルからも観光客からも広く知られています。私も何度もビレッジ内を訪れたことがありますが、まるでひとつの街のような広大さにいつも驚かされます。

しかし近年、ヒルトンはオアフ島だけでなく、カウアイ島、マウイ島、ハワイ島などネイバーアイランドへの進出を本格化。これは、旅行需要の変化と新しいブランド戦略によるものだと言われています。さらに、既存ホテルのリブランドや、複数ブランドの複合型ホテル開発など、柔軟な展開が進んでいるようです。

ホノルルでは、長年計画が停滞していた「ホノルル空港近くのヒルトン系ホテル開発」が遂に動き出し、ダウンタウン・ホノルルにも新たなヒルトンホテル誕生の噂があります。観光客だけでなく、ビジネス客にとってもハワイのホテル選択肢が広がるのは間違いありません。

こうした動きを見ると、ハワイは依然として世界の観光業界における「熱いマーケット」であり、ヒルトンが本気で長期的な成長を見据えているのが伝わってきます。ローカルの私たちにとっては、雇用創出や地域活性化の面で期待が膨らむ一方、過剰な観光開発への懸念も頭をよぎります。今後のバランスに注視しつつ、新しいヒルトンのホテルにもぜひ足を運んでみたいと思います。





ヒルトンのハワイ拡大戦略の全貌

既存14ホテルに加え、10ホテルが開発中

現在、ハワイには14のヒルトン系ホテルがありますが、さらに10ホテルがオアフ島、カウアイ島、マウイ島、ハワイ島で開発・計画中です。これにより、ハワイにおけるヒルトンの市場シェアは約12.5%と、マリオット(8.6%)、ハイアット(5.5%)を大きく上回る規模になる見込みです。

新ブランドも続々、ハワイ初上陸へ

今回の拡張では、以下のブランドが新たにハワイに登場予定です。

  • テープストリー・コレクション:既に「アンバサダー・ホテル・オブ・ワイキキ」がリブランド
  • ホーム2スイーツ
  • ホームウッド・スイーツ
  • テンポ
  • キュリオ・コレクション

2026年には、マウイ島キヘイ近くで「テンポ」と「ホーム2スイーツ」のデュアルブランドホテルが開業予定。また、カフルイの「マウイ・シーサイド・ホテル」もテープストリー・コレクションにリブランドされ、2026年6月に再オープン予定です。

ネイバーアイランドでの積極展開

  • マウイ島:「グランド・ワイレア(ウォルドーフ・アストリア)」に次ぐ新ホテル2件が計画
  • カウアイ島:島初の「キュリオ・コレクション」が2025年秋開業予定
  • ハワイ島:「コナ・ベイ・ホテル」が改装され、2024年10月に「ハンプトン・イン」としてオープン予定

オアフ島・ホノルル空港近くでも開発進行中

長年計画が停滞していた「ホノルル空港近くのホテル」は、「ホームウッド・スイーツ」と「ヒルトン・ガーデン・イン」のデュアルブランドとして、今秋から着工予定です。また、ダウンタウン・ホノルルにもヒルトン新ホテル計画が進んでいるものの、詳細は非公開の段階です。

ヒルトン・ハワイアン・ビレッジも増室計画

新タワー「AMBタワー」で515室追加

ワイキキの「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ」では、新たに515室を追加する「AMBタワー」計画が進行中。さらに「レインボータワー」や「ダイヤモンドヘッドタワー」の改修・増室も計画されています。これにより、ビレッジ全体の客室数は現行2,872室から最大3,401室まで増加する見込みです。

ヒルトン・ワイコロア・ビレッジも増室へ

ハワイ島の「ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ」でも、新タワー建設計画があり、最大874室まで拡張予定。ただし、ホテル、タイムシェア、その他の用途が検討されています。

グランド・ワイレアでも拡張計画中

マウイ島「グランド・ワイレア」では、151室の追加を目指した拡張計画が進行中。現在、マウイ・プランニング・コミッションで審査中です。

ブランド戦略と今後の展望

未進出のラグジュアリーブランド「コンラッド」「シグニア」に期待

ヒルトンの幹部によると、現在ハワイにはヒルトンのラグジュアリーブランドが2つ(ウォルドーフ・アストリア、LXR)のみ。未進出の「コンラッド」や「シグニア」のハワイ展開にも意欲を示しています。

小規模開発が進む理由

ホテル開発コンサルタントのティム・パウエル氏は、「小規模な選択サービス型ホテル(例:ハンプトン・イン&スイーツ)が、資金調達や建設がしやすく、特に人気ブランド」とコメントしています。

まとめ:ヒルトンの「本気」が示すハワイ市場の底力

ヒルトンのハワイ拡大は、単なる数の拡大ではなく「ブランドの最適配置」「体験価値の提供」が軸です。今後の開業ラッシュにより、ハワイの観光インフラはさらに多様化するでしょう。

私自身、ローカル目線でこの変化を見守りつつ、実際に新しいホテルに滞在してみたいと思っています。ヒルトンが描く「ハワイの未来」、その全貌はまだこれから明らかになっていきそうです。

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