日本人観光客数の回復には時間が必要
私は最近、ハワイの観光業に関するニュースを目にするたびに、日本人観光客の減少が続いていることを実感します。かつてはワイキキやアラモアナが日本人旅行者で賑わっていたのに、最近ではその姿が減ってしまいました。円安の影響や経済の不安定さが関係しているのでしょうか。今回は、最新の統計データをもとに、ハワイの観光業の現状を詳しく見ていきたいと思います。
日本人観光客数は2019年比で54%減少
ハワイ州観光局(HTA)とハワイ州ビジネス・経済開発・観光局(DBEDT)によると、2024年11月の日本人観光客数は60,700人で、2019年11月の131,500人と比較すると54%減少しました。年間累計では649,662人となり、2019年の1,440,000人に対して約54.9%の減少です。
国際市場全体も低迷
日本以外の国際市場も依然として回復が遅れています。2024年11月のカナダからの観光客は2019年比で4%減少、その他の国際市場も9%減少しています。
DBEDTのジェームス・クナネ・トキオカ局長は、「日本経済の緩やかな成長と為替の改善により、2025年には日本人観光客が増加する見込みだが、完全な回復には数年かかる可能性がある」と述べています。
アメリカ本土からの観光客は増加傾向
一方で、アメリカ本土からの観光客は増加しています。2024年11月のアメリカ本土からの来訪者数は576,200人で、2019年比で10%増加。2023年と比較しても8%の増加を記録しました。
クルーズ客も回復が遅れる
クルーズ船での来訪者数も低迷しています。2024年11月のクルーズ船到着数は2019年比で50%減少し、前年同月比でも24%の減少となりました。
観光消費額は増加するもインフレの影響大
2024年11月の観光消費額は15.5億ドルで、2019年11月の13.4億ドルから16%増加しました。しかし、インフレを考慮すると実質的には減少している可能性があります。米国労働統計局のインフレ計算によると、2019年の13.4億ドルは2024年の16.4億ドルに相当するため、観光消費の実質的な成長は見られません。
また、2024年1月から11月の累計観光消費額は186.4億ドルで、2019年比17%増加。しかし、インフレを考慮すると、2019年の159.6億ドルは現在の195.8億ドルに相当するため、実質的にはほぼ横ばいです。
島ごとの観光客動向
島ごとの観光客動向を見ると、カウアイ島とハワイ島は2019年比で1%増加したものの、オアフ島は4%減少。マウイ郡は大幅に落ち込み、マウイ島は15%、モロカイ島は61%、ラナイ島は39%の減少でした。
2023年と比較すると、オアフ島は若干の増加を見せたものの、カウアイ島とハワイ島は微減。マウイ島は22%増加し、2023年の大規模な山火事による影響からの回復が見られました。しかし、モロカイ島とラナイ島の観光客数は、それぞれ51%と25%減少しました。
まとめ
ハワイの観光業はアメリカ本土からの旅行者に支えられているものの、日本人観光客の回復にはまだ時間がかかる見込みです。円安の影響や日本経済の状況が影響しており、完全な回復は数年先になる可能性があります。
ハワイの観光業にとって、日本市場は依然として重要な存在です。今後、円高への転換や、日本国内の経済成長が進めば、観光客数の回復が期待できるかもしれません。
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