2月のホテル稼働率は79%に低下
私はハワイに住んでいるので、観光業の動向には自然と関心を持っています。観光客の増減は、経済や地元の雰囲気にも影響を与えます。最近発表されたレポートによると、ハワイのホテル稼働率は2019年の水準を依然として下回っているようです。今回は、その詳細と今後の見通しについて解説します。
2019年と比較した稼働率の変化
ハワイ・ホテル・パフォーマンス・レポートによると、2024年2月のハワイのホテル稼働率は79%となり、2019年2月の84%から4ポイント低下しました。ただし、前年と比較するとほぼ同じ水準を維持しています。
このレポートは、ハワイ観光局(Hawaii Tourism Authority)と州の経済開発観光局(DBEDT)が、分析会社STRのデータをもとにまとめたものです。
収益は増加、宿泊料金も上昇
稼働率は低下したものの、ホテルの収益は増加しました。ハワイ全体のホテル収益は2024年2月に4億7,380万ドルに達し、2019年の3億6,860万ドルから29%増加。また、前年同月比でも2%の増加となりました。
平均宿泊料金(ADR)と客室収益(RevPAR)も上昇傾向にあります。特にハワイ島の成長が顕著で、2019年比でADRが62%、RevPARが60%増加しました。一方で、マウイ島はADR578ドル、RevPAR413ドルと、依然として州内で最も高い数値を記録しています。
島ごとの稼働率の違い
2024年2月のデータを見ると、オアフ島、マウイ島、ハワイ島の稼働率は2019年と比べて減少しましたが、カウアイ島だけは5ポイント増加しました。前年と比較すると、オアフ島とマウイ島の稼働率は減少したものの、カウアイ島とハワイ島はそれぞれ5ポイント、7ポイント上昇しました。
それでも、オアフ島のホテルは依然として州内で最も高い稼働率(82%)を維持しています。
年間累計の収益も増加
2024年1月から2月の累計稼働率は76.5%で、2019年と比べると5ポイントの減少でしたが、前年とほぼ同じ水準でした。しかし、年間累計のホテル収益は9億6,950万ドルとなり、2019年の7億6,500万ドルから27%増加。前年同時期(9億5,780万ドル)と比べても1%の成長を見せています。
今後、ハワイの観光業がどのように回復していくのか、特に国際観光客の増加が鍵となるでしょう。観光業の回復が進めば、稼働率の改善も期待できそうです。
コメント